2017年11月8日水曜日
責める相手が違うのでは?食材購入編。
最近、あまり聞かなくなった原発事故に伴う風評被害の話。
今はどうなのでしょうか?
内部被曝の心配をし原発事故の影響がありそうな地域の食材を買わない人。
ちゃんと検査しているから大丈夫だよと言って買う人。
買う買わないは、それぞれの考え方の違いだから自由だと思います。
でも当時よく聞いたのが、東北の食材を食べて応援しましょう、という言葉。
そういう応援の仕方もあるかもしれませんが、子どもを持つ親の立場から聞くと、なんとなく違和感を感じていました。
普段、食材や食品を買うときは、美味しいものや品質の良いもの、安全そうなもの、コスパが良いものなどを自分の基準に合わせて買っていると思います。
売れない商品には何か原因があります。
独身時代、食品会社の新製品開発をしてきましたが、新製品を世に出してもすぐ終売になってしまうことがありました。
美味しくないとか、価格が高いとか原因はいろいろあるでしょう。
これだって、買わない消費者が悪いのではありません。
魅力のない製品を作った会社(私)が悪いのです。
原発事故絡みの風評被害の問題は、買わない人が悪いのでしょうか?
それとも、生産者が悪いのでしょうか?
どちらも悪いと言えないのが、この問題の難しいところかもしれません。
でも、もし責めるとしたら、やっぱり事故を起こした人たちでしょう。
国と東電は起こしてしまった事故の責任を取ること、賠償を誠意を持ってすること、信頼を取り戻すことが大切なのではないでしょうか?
風評被害の根底には、信頼が取り戻せていないことにあると思うのです。
買わない消費者が責められるとしたら、なにか変で不思議。
責める相手が違うよなぁ、と思うことのひとつでした。
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