2017年10月28日土曜日

奨学金の保証人を頼まれたが断った理由。


数年前、姪が大学に入学するときに、

独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を借りるにあたって保証人になって欲しい。」

と妹に頼まれました。


妹から保証人を頼まれたのは甥が入院したときにもあって、それは事情があって私にしか頼めない、と言うので引き受けたことがあります。

万が一のときの金額も自分のパート代で何とかなると思ったから。


でも、奨学金の方は金額も大きいので、簡単に引き受けるわけにはいきませんでした。

結論から言うと断りました。


奨学金の保証人を断った理由


保証人で苦労した人をみてきた


過去記事にも書きましたが、母の幼馴染が(連帯?)保証人になり、きれいな家を失って苦労しているのをみてきました。

妹も一緒にそれをみた筈です。


姪や自分たちは逃げたりしないから大丈夫だ、と言うのですが、そんなことはもちろんわかっています。


奨学金を借りる人は、ほぼ100%そう思っているでしょう。


でも、それが何らかの理由でできなくなることがあるのです。

だから、保証人という制度があると思うのです。




独身なら引き受けたかも


我が家の収入のほとんどが夫の働いた給料です。


それに我が家にも当時、高校生と中学生の大学へ行く予定がある子どもが2人いました。

現在、長男は大学生になり、お金はどんどん消えていきます。

お金のゆとりは全くありません。


「私が独身で正社員でバリバリ働いていたら、保証人になってあげられたけど、今はパートでちょっとしか稼いでないし、子ども達も大学へ行くので難しいよ。なんと言っても、お父さんが主な収入源だから聞いてみないと・・・」

と言って即答は避けました。



旦那さんの実家が金持ちなのに?


夫は保証人になってもいいよ・・・と一度は言ったけど、

「(妹の旦那さんの)実家が金持ちなのに何故借りるの?どうしてうちが保証人?」

とも言っていました。


私もそうですが、それが引き受けたくない理由の一つでもあったのです。


妹にそのことを聞いたら、

「(旦那さんが)自分の親にお金を借りるのを頼めないんだ。おばあちゃん子で親に遠慮するところがあるから・・・でも、姉さんがそう言っていたと旦那に話してみるよ。」

と言ってから連絡が来なくなりました。



保証人になった人


その後、別件で妹から連絡が来たときに、保証人はどうなったか聞いてみました。

「(旦那さんの)お姉さんが引き受けたよ。義母がそれを知ってブツブツ言っていたけどね。」

って。

ちなみに、妹の嫁姑関係はいまいちです。

文句を言うくらいなら、孫の進学にお金を出してくれればいいように思いますが、結構あったお金を義父が無駄遣いして無くなってしまったらしい、という不確かな話もあってよくわかりません。

妹には、旦那さんの実家の本当の事情が見えていないのです。


はっきりわかったのは、私が保証人を引き受けなくてもよくなったということ。

ホッとしました。



我が家で保証人を頼むとしたら


現在は借りていませんが、今後、独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を借りるとしたら、妹に保証人になってもらう予定は元々ありませんでした。

お金の問題は、人間関係に大きな溝を作ることがあります。

子ども達もいとこ同士で仲良くしているので、それが原因で関係が途絶えることを避けたく思っています。


独立行政法人日本学生支援機構のホームページに書いてある保証人の部分をコピペすると
 ↓

奨学金を申し込むときには、次のいずれかを選択する必要があります。
1.機関保証に加入する(機関保証)
2.連帯保証人と保証人を選任する(人的保証)

とあります。




保証制度
機関保証
人的保証
1.内容
・保証機関((公財)日本国際教育支援協会)が連帯保証します。

・一定の保証料を支払います。(原則として、毎月の奨学金から保証料を差し引きます。)
・連帯保証人と保証人をそれぞれ選任します。
2.連帯保証人・保証人
不要(ただし、本人以外の連絡先の指定が必要)
必要
3.必要な手続き
(申込時)本人以外の連絡先を指定し、届け出ます。

(採用時)「保証依頼書・保証料支払依頼書」の提出が必要です。また、「返還誓約書」に本人以外の連絡先となる人の自署が必要です。
(申込時)条件に合致する連帯保証人と保証人を選任し、届け出ます。

(採用時)「返還誓約書」に連帯保証人と保証人の自署・押印・必要書類の添付が必要です。


我が家は、お金はかかるけど、機関保証に加入しようと思っています。



保証料は、独立行政法人日本学生支援機構のこのページにあるので、必要な方は参考にしてください。



ちなみに、人的保証のところもコピーしたので参考までに貼り付けておきます。

 ↓
  • 【連帯保証人】

    1.奨学生本人と連帯して返還の責任を負います。
    2.原則として、父母・兄弟姉妹又はおじ・おば等にして下さい。配偶者を選任することはできません。
    3.未成年者等保証能力がない人は認められません。
    4.奨学生番号ごとに願出が必要です。

    【保証人】

    1.本人や連帯保証人が返還できなくなった場合、本人に代わって返還する人です。
    2.原則として、4親等以内の親族(父母を除く兄弟姉妹・おじ・おば・いとこ等)のうち、本人及び連帯保証人と別生計の人を選んでください。 配偶者を選任することはできません。
    3.未成年者等保証能力がない人は認められません。
    4.他に該当者がいない等やむを得ない場合を除き、65歳以上の人は避けてください。
    5.奨学生番号ごとに願出が必要です。
    4親等以内の親族でない人を連帯保証人・保証人にする場合は、返還総額の返還を確実に保証できる人を選んでください(返還保証書及び証明書類の提出が必要です。)




    まとめ

    保証人になるときは、万が一のことがあると仮定して引き受けるかどうか決めたほうがよいと思っています。

    断ったり断られたりすると気分の良いものではありませんが、それによって最悪の関係になることは避けられると思います。

    実際、妹とは今までどおり仲良くやっていますから。

    姪は、奨学金を借りているのが重荷らしく、余裕がある月は貯金しているようです。

    大学を卒業したらすぐに返してしまいたいために食事まで減らしてしまうので、夏休みに実家に帰ってきたときは、痩せてしばらく不調だったと話していました。


    その話を聞いた母(ばぁば)が心配し、孫たちにおかずを作ってクール宅急便で送ったのです。
    手作り冷凍食品を仕送り。長男と姪の反応。の記事に書きました。


    妹夫婦は姪に「奨学金は、大学を卒業し就職したら仕送りがなくなるので、それからお金を貯めて返済しようと思っているから、食費まで削らないように」と伝えたそうです。



    優秀で家計が苦しい家庭の大学生が、返済の心配をせずに勉学に励める環境が日本にもできるといいなぁ、と思った出来事でした。


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