2017年7月21日金曜日
出世を望まない夫と出世を望む私の母。
約20年前、長男が生まれて暫くの間は初めての育児にヘトヘトでした。
特に1才になるまでは夜泣きがひどく、3時間続けて寝られればいいほう。
夜中から明け方にかけて、大体のことは知っていました。
けれども、夫は赤ちゃんが泣いていても熟睡。
仕事があるから仕方ないけど、全く起きないってどういう神経しているんだろう?
と横目で見ながら、長男を抱っこして子守唄を歌っていました。
そう言えば、以前、男性の上司が子育て中に、
「夜、蹴られるんだよ。」
と言っていたのを思い出しました。
それは、てっきり赤ちゃんにだと思っていたら、
「奥さんにね。」
だって。
奥さんも会社にいた人で、話し方や顔が真矢みきさんに似ているテキパキした人。
あの奥さんなら、あるあるな話だな~と思い笑ってしまいました。
そして、その話を聞いたとき、あ~私も蹴っちゃえばよかった(笑)なんて思ってしまったのでした。
そんな感じなので、当時の夫は子育てに積極的ではありませんでした。
丁度その頃、私の実家の近くの土地が売りに出たのです。
だから、実家の両親の手を借りたいと思って夫に相談しました。
そして、夫は長男なのに簡単にOKしてくれたのです。
その後、実家の両親は、孫が近くに住んで喜びました。
でも、孫が成長するにつれ大変になり、その上、私と子育ての意見が合わない母は、
「あなた達が引っ越して来ないほうがよかった。」
と言うようになりました。
両親から金銭面での援助はありませんでしたから、そこまで言われる筋合いはありませんが。
私も近くに住まないほうがよかった、と以前はよく思いました。
でも、子どもをできるだけ多くの人と関わるように育ててみたかったので、これでよかったと思っています。
そんなわけで、現在、両親と近くに住んでいます。
そして、先日も夕方母がきて雑談をしていました。
洗濯物をたたみながら話をしていたら、夫の下着が少し破れてきているのを見られてしまいました。
「それじゃあ、出世しないよ。早く新しいのを買ってきてあげないと。」
と母が言うので、
それは近々買うつもりだし、夫は出世を望んでいない、
ということを伝えました。
昇進試験も始めは上司がすすめるので受けましたが、自分は人の上に立つタイプではないからと、試験を受けなくなりました。
私もそれでいいのです。
でも、母は違うタイプ。
確かに昇進すれば今よりは楽になるけど、苦手なことをしたら逆に仕事が続かないかもしれません。
「人には向き不向きがあるんだよ。どんなに頑張ってもできないことがあるの。タイミングもある。ばぁばだって、今、頑張って10km走ってこいと言われても無理でしょ?できないと端からわかっていることはしないでしょう?」
と言ったら、
「出世と走ることは関係ない。」
って。
はぁ~通じないか・・・
子育てをして改めて親の有り難さがわかるとよく聞きます。
たしかに有難いです。
でも、私の場合、自分が子育てするようになって、母の子育て方法があまりよくなかったのではないか?
と思うようになりました。
私が出産後、両親の近くに住むことになったのは、それに気付くように導かれたような気がしています。
自分にも同様のことをする素質があるから、気をつけなければならないと。
母は、「北風と太陽」の話の北風のようなところがあります。
人にさせることばかり言う母は、反面教師なのです。
出世の話だけでなく、多くのことで母と全く考え方が違うようになったのは、子育てが始まってからです。
それまで、母と近い考え方をしていたから、過去の私は嫌な人間だったよなぁ~と反省しています。
もう若くはないけど、昨日の自分より今日の自分が少しでも成長できるようにしていこうと思っているのです。
子ども達の前でも母と違う意見をぶつけ合っているので、それを見て、子ども達は自分なりの考えを持ってくれればいいなぁと思っています。
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