2017年7月14日金曜日

娘、他人は変えられないことを知る。



先日、いつものバスに乗り遅れた娘が、帰宅後もイライラしていました。

遅くなってお腹も空いているだろうし、疲れているからかな?

と思っていましたが、他にも何かありそうな感じ。


少ししたら話し始めました。


まず、バスに乗り遅れた原因から始まり、友だちのことまで。


イライラの主な理由は友だちのことか・・・



簡単に言うと、友だちが担任教師の言うことを聞かなくて、皆で注意しても直らないのが気に入らない。

ということでした。



高校生の娘は、担任の教師を尊敬しています。

持田 香織さんに年齢、雰囲気が似ている優しい教師。

山ほどある仕事を寝る時間を削って片付けているので、やせているのではないか?

とか

頑張りすぎて病気になってしまうのではないか?

と娘はよく話しています。



私がオープンキャンパスへ行ったほうがよいと話しても、

「今は、大学のことなんて考えたくない。」


と言っていたのに、その教師がオープンキャンパスの話をしたら、

「オープンキャンパスへ行ったほうがいいみたい・・・」

って。


それで先日、東京まで行ってきたのです。



部活の顧問とうまくいっていない子も、この教師に相談し、なんとかやっていけていると、その子のお母さんが保護者会で話していました。




その教師のことを、先日、友だちの一人が「うるさい」と悪く言ったらしいのです

友だちは、日頃から教師に注意されるようなことを多くするそうです。

真面目な子が多い高校ですが、中には平気で遅刻したり、課題をやってこない子もいます。

娘のクラスは、難関大学を目指すできる生徒のクラスではないのですが、よくそのクラスと比較されるそうです。

それが悔しい上に、その友だちのせいでクラスの評判が落ちるのも気に入らない。

だから、皆で「直してよ!」と言う。


娘の話を聞いていると、どうもそんな風なのです。


「でも、他人は変えられないと思ったほうがいいよ。」

と、遅い晩ごはんを一緒に食べながら話しました。



では、娘はどうなのか?を話してみました。


最近、期末テストが終わったばかりですが、睡眠学習しかしていないのでは?

というくらい勉強している姿を見ません。

何やらパソコンに向かっていると思ったら、真剣に絵を描いていました。

翌日定期テストなのに・・・


それでも、睡眠が記憶を定着させるのか?娘の目標値には達するのですが、設定値が低すぎると私は思っています。


「もうちょっと早くから勉強すれば、もっと上を目指せるのでは?」

と言っても毎回同じ。



それについて、聞いてみました。

「お母さんが、もっと目標を高くしたほうがいいと言っても、〇〇(娘)はそう思っていないでしょう?」

「うん・・・」

「それと同じ。お友だちも先生の言うことが大事なことだと思っていないから、うるさいだけなのかもよ?


と話したら、自分もお母さんの言うことを聞いていないし、それは自分にとって大事なことではないからだ、と気づいたようでした。


そして、晩ごはんを食べてお腹が満たされたのもあり、徐々に落ち着いてきました。



「お父さんもね、お母さんが郵便受けの蓋をしっかり閉めてと言っても全然直らなくてね・・・。大事な郵便が落ちて雨に濡れちゃうから閉めてよ~と言っても聞かなくてさぁ~。
それが、15年言い続けてようやく閉めるようになったんだよ。蓋を閉めることの大切さが、やっとわかったんだよ。」




そう簡単には他人を変えることができないこと。

変えるにしてもかなり時間がかかること。

が少しわかったようでした




変えるというのは、その人が持っている価値観を変えるということだから、余程の説得力がある人でないと難しいことです。


しかも、どれが正しいかなんてわからないし、今までよいと思っていたことが急に変わることもあります。

自分でさえ、過去の価値観とは違うところがあるのです。



本当に変えたいのなら、

なぜその人がそうするのか?

その人にとって大事なことは何なのか?

を、まず知る必要があります。


違う価値観があることを認めなければなりません。


言うことを聞かないのは、全く違う考え方をしている時ですから。


自分の価値観を無理強いしても、相手は変わらないのです。



それを先日、娘はほんの少し理解できたようでした。





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