昨日の保守車衝突、脱線による「新幹線の運休」に息子も巻き込まれていました。
少し前に息子の職場の単身赴任中の50才前後の上司が急死し、家族の住む九州で日曜日の夕方からお通夜があったのです。
息子は上司の死にかなりショックを受けていました。
何年前だったか?
同級生のS君のお父さんに息子も(他の同級生も)可愛がってもらっていて、
「成人したら一緒に飲みに行こうな!」
と言ってくれていたのですが、S君と息子が高校卒業間近に急死してしまったのです。
若くしてパパになった方なので、その時もかなり若かったし直前まで元気でした。
「あの時も信じられなかった・・・」
と言っていた息子。
九州は遠いから、社内でお通夜に行く人にお香典を持って行ってもらうとか郵送しても良かったと思います。
行くか悩んでいましたが、悩むくらいなら行った方が良いと思ったのでしょう。
「新幹線で行ってくる」
と言って、うち(静岡)に置いてある黒のスーツと、お父さんの黒のネクタイと、一泊分の着替えを持って日曜日の午前中に九州に向かいました。
お通夜の後、静岡には帰ってこられないので新幹線で姫路まで行って宿泊し、早朝、新幹線で静岡まで帰ってくれば、在宅勤務に間に合う予定でした。
そして、月曜日の朝、姫路駅で名古屋から東京の新幹線運休のお知らせを見た長男。
その看板の写真と、
「おわた」
と言う言葉が家族LINEに送られてきました。
この時点で在宅勤務ができないことが確定。
会社に休むと連絡をしたそうです。
駅の手書き看板には「昼頃復旧の見込み」と書かれていたので、息子は復旧を待とうと思ったようです。
もう一度ホテルに行って、チェックアウトした部屋に戻れたのでそこで仮眠。
その後、お昼にラーメンを食べてから新幹線のこだまに乗って豊橋までは割とスムーズに来られたらしい。
ところが、豊橋駅は混雑していて「入場制限で入場まで1~3時間かかる」と家族LINEにきました。
そして、
「おわた。一旦様子みようかな」
とも。
喫茶店に入って様子を見ていたそうです。
駅とは違って喫茶店は空いていたらしい。
その少し後に息子からきた家族LINEには、
「Yさん(彼女)が迎えに来てくれるって!」
と!
Yさんは地元(静岡の同じ市)に住んでいるので豊橋までかなり距離があるし、今日も明日も仕事があるのに行ってくれるなんて・・・
息子が帰られなくなっていることを心配していた母(ばぁば)にそのことを電話で話したら、
「ありがたくて涙が出る」
と。
私も涙が出そうでした。
それと同時に「Yさんが無事に行けますように」と祈って。
22時過ぎた頃、2人で無事帰って来ました。
「Yさん、ありがとう」
と言ったら、Yさんは、
「いえいえ」
とニコニコして答え、それに続いて、
息子に、
「お疲れさまでした」
と。
約半年前から付き合い始めたYさん。
初めて会った時にすごく落ち着いている大人な感じの印象だったけど、ここまでしてくれることに感動しました。
この恩は一生忘れないと思います。
息子の方は、今回、九州からの帰り方に反省点があるそうで、
「飛行機にすれば良かったかな?」
と言っていました。
確かに今回は、九州から羽田に飛んで、会社近くの自分の家に帰れば良かったのかもしれません。
こればかりはわかりません。
が、色々なことがわかった出来事だったのでした。
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