2017年6月14日水曜日

母が毒を持った原因を考えてみた。


前記事の続きの話になります。

私の母は少し毒を持っていました。

それを連鎖させないために、毒を持った原因は何だったのかを、母の幼少期を振り返りながら考えてみたいと思います。


母の生い立ち


2才のとき、父親が戦争から帰ってきました。

そのとき初めて会った父親を怖がったので、父親との関係が悪くなったと聞いています。


お姉さんは、美人で走るのも早く村で有名。

私の知っている叔母さんは「おばさん」で、美人の面影はありませんが。


一方、母は大人になってから美人と言われましたが、小さい頃は違いました。

だから父親は、美人のお姉さんだけが自慢の娘で、母はかわいくない子としての扱い。


ちなみに、母の家系は全員美人で、母の親戚一同での田植えの時期には新聞社が写真を撮りにきたそうです。




そして、私は残念ながら父に似てしまいました。

毒はいらないけど、遺伝子は欲しかった(笑)



母は母親を中学生のときに亡くしています。

腹水が溜まる病気だけど何の病気か不明。

貧乏なので自宅療養で、時々腹水を抜いてもらい、おむつは母たちが交換していました。

現在のような紙おむつがないので、布おむつ。

近くの川で洗濯しますが、近所の人に見られないように早朝、冬の寒い日にもしたそうです。


中学生で親の介護をしていたと聞くと、母も大変だったんだなぁと思い、かわいそうになります。

「ごめんね。ごめんね。」

と娘たちに謝り続けて亡くなったそうです。



おむつを洗濯した川は、現在あまりきれいではありませんが、当時は子どもたちが泳いだり、蛙やザリガニを獲って遊んだ場でもあったようです。


母親が病気になる前に、そんな自然の中でのびのび遊んだ経験が母を強くしたのかもしれません。

小学生のころは、流れが急な増水した川で友だちと向こう岸まで泳いだそうです。

下手をすると橋にぶつかって危険だけど、皆泳ぎきったと。

今なら親が「危ないからやめなさい」というようなことを、母世代の親はなにも言わなかったと言っていました。

逆に、

「一人ぐらい帰ってこなくてもいいぞ!」

なんて父親に言われるので、意地でも帰ったと話していました。


学生時代は貧乏で給食費が払えないので、お弁当を持っていったそうです。

他にも、そういう子がいて、お互いのおかずなしのお弁当を見て、

「またそれだけ?」

と言い合っていたって。


今は給食費を払えるのに払わない家があるらしいですね。

で、給食を食べているでしょ?

母の話を聞くと、それはどうなの?

と思ってしまいます。


進学

母親が亡くなり、もともと貧乏だったので高校へは行けませんでした。

勉強はできたので(本人が言うから本当かわからない)先生がお金を貸してあげるからと進学をすすめたそうですが、父親が断ったそうです。

すぐにお金が必要だから働いて欲しい、と。

中卒で就職しました。


毒を少し持った原因


戦争と親の病気による貧困が原因で、母自身が親から愛情と教育を十分に受けてきませんでした。

それが毒を持った大きな原因と思われます。





連鎖を断つ対策



母は、自分が毒を持った子育てをしたことに気づいていません。

時々、母が私の子育て法について意見を言うので、

「お母さんの子育てこそ失敗だったね。私たち姉妹を見ればわかるじゃん。」

と言っても育て方ではなく、生まれついたものだと言いますから。



そして、子育ては自立させるためにすることをわかっていません。

母自身、親から何も教わらず大人になったので、子どもにも何も教えなくても良いと思っていたようです。



母の毒は人に指図したり強制すること。

子どもは自分の思い通りになり、またそうしようとするところ。

何かに挑戦しようとすると「無理じゃない?」といつもネガティブなことを言うこと。



長所は、社交的で明るいこと。

話しが上手いこと。

働き者で、昼間はパート、夜は内職をしていたところ。



以前、私の子ども達を母に預け長時間パート仕事に出ましたが、当時小学生だった長男が、

「(ばぁばより)お母さんがいい。」

と言うようになりました。

(今は、そう言ったことを忘れているようです。)


理由はわかりませんが、何かあったのだと思います。

あまり近すぎると母の悪い部分が子ども達に影響するかもしれないと思い、短時間パートに変えました。

少し離れて接することで、母の長所だけが見えるようになります。


毒のある人も、良いところがありますから。



子ども達には、生きていくのに必要なことは教え、進路の選択は自分でさせるようにしていきたいと思っています。


当たり前のことですが、私たち姉妹にはできなかった大事なことなのです。

そして、助けて欲しいと言ったときにはいつでも助けられるように準備しておきたいと思っています。


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