私が日記をつけるのは気まぐれで、結婚後は妊娠中のつわり日記、子ども達が小さい頃の日記を少し書いたことがあります。
昨日、久しぶりに長男が1~2才のときの日記を読み返してみました。
全く忘れていたことが記録されていて、あの頃の長男の可愛さや育児の辛さ楽しさが蘇り、少し胸が痛くなりました。
その薄い日記帳は、最後まで書かれず途中で終わっていました。
結婚後、社宅に住み、長男が2才のときに家を建てて引っ越していく直前までの日記でした。
社宅にいたときは、子どもが小さい世帯ばかりでしたが、同じ棟に高校生以上の子どもがいる世帯がありました。
その奥さんが私たち育児初心者にと、本吉圓子先生の講演会があることを教えてくれて、一緒に行ったことが日記に書かれていました。
その方には河合隼雄さんの本を教えてもらったこともあり、もっと色々話してみたかったなぁと今ごろになって思っています。
とにかく、初めての育児で余裕がなく一杯一杯だったから仕方がないのですが。
社宅の同じ棟の奥様たちと一緒に講演会へ行きました。
どこで会があったのかはさっぱり覚えていません。
どのように行ったのかも・・・
その内容は日記の最終ページに書かれていたのですが、私の育児の考え方は、この講演会が大きく影響してきたと思います。
どんな講演会だったか、日記に書いてあったことだけですがご紹介します。
今日はお茶を飲みながらではなく、これを食べながら書いています。旨っ! |
本吉圓子先生は、保育園の園長先生だった方で本も出しているようです。
甘えさせること
生まれて3~4年の甘えが人生80年の基盤をつくる。
スキンシップや愛情面で甘えさせると子どもは満足し、心に基地ができ情緒が安定し、問題行動がなくなり、自立し親離れができるようになる。
「甘えさせる」と「甘やかし」は違う。
「甘やかし」とは、子どもが要求していないのに先回りしてやってあげたり、言われるままに(心底から要求していないのに)物を買い与えること。
ちょっと難しいことになると手をすぐに貸してしまうこと。
物質的、金銭的な要求をすぐに叶えてやること。
「甘やかす」と欲望を制御できなくなる子どもができあがる。
失敗の経験
子どもは失敗するのが当たり前。
できないのが子ども。
子どもは叱られてよくなることはない。
(体罰などで一時的に問題は抑制できるが、思春期や大人になりさらに大きなエネルギーで排出される。)
幼児期に育てたいこと
自主性
子どもに任せて、目は離さず、しっかり見守るけど、手も口も出さない。
失敗させて考えさせ、自分で解決させることが必要。
これが育った子は、自分のしたいことを自分で決めて行動する。
友達と違うことをしていても全く動揺せず、失敗しても他人のせいにせず再び取り組んでいく。
そして選択を迫られたときは、価値の高い方、やりがいのある方を選択していく。
意欲
「ガンバレ」と励ましたり、やらせようと命令したり、叱ったりしても、やる気は起こらない。
大人が90%作って残りを作らせ、「できた」という小さな喜びを味わわせることから始め、徐々に手を引き、自分で作るところまで目をかけ手伝っていく。
親は根気よく絶対叱らず、小さなことでも見つけて認め、やる気を起こさせる。
思いやりの心
やさしさを受けて育つ。
感動体験を通して育つ。
自分が困ったときの周りの人からのやさしさは、心の琴線を鳴らす。
まとめ
以上が日記にメモしてあったことでした。
できる時には実行してきましたが、振り返ってみると全部できていなかったです。
これらを実行するのは、時間もかかるし根気もいることです。
ただ、生まれて3~4年の甘えはさせてあげたつもりでいます。
自分は少なくとも母親には愛されている。
という安心感だけでも持っていてくれるといいな、と思っています。
失敗の経験は多すぎて(特に長男)、最近の失敗は親の私たちまで巻き込まれています。
様々な問題の解決を親子で実践、勉強中です。
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