長男が小学校に入学と同時に、結婚前に新製品開発していた会社に出戻りし、パートタイムで働き始めました。
再び働き始めた会社は、知っている人が数人残っているだけで、がらっと雰囲気が変わっていました。
私が結婚退職時に新入社員だった人は先輩社員となり、相変わらず美人で、後輩たちに慕われ、おじさんたちのアイドルのまま。
そんな若い社員に混じって、年配の女性も入社していました。
社長の知り合いで入ったらしく、料理がすごく上手で、食品の新製品開発業務に適した方。
今回はその人の話です。
![]() |
夫の大阪土産。我が家で好評。 |
新製品開発の仕事は、製品を分担して開発します。
学校の調理実習室みたいな部屋があって、担当別にテストテーブルが決まっていました。
そこで試作し、担当外の人とも話をしたり、お互いの作ったものを試食評価しながら、何日かかけて新製品を作り上げていきます。
そこでは、社長の知り合いで入った年配女性のOさんともよく話しました。
Oさんは、お嬢様育ちで社長婦人。
金持ちは連鎖します。
社長だったご主人を数年前に肺がんで亡くされていましたが、お子様は息子さんと、双子の娘さんの3人いました。
仕事中の雑談時、Oさんが、双子の娘さんの20代半ばの誕生日に、
「『お母さん、産んでくれてありがとう』ってプレゼントをもらったのよ。」
と話すのを聞いて驚きました。
子どもの誕生日に、子どもからプレゼントをもらったなどという話は初めてだったからです。
でも、Oさんならそれも有りだなぁと思ったのです。
どんな子育てをするとそうなるのか、雑談の中から探ってみたいと思います。
料理好き
料理が好きで得意。
私のように栄養士や調理師の免許がなくても料理の腕はずっと上でした。
お子様の誕生日やクリスマスのケーキはいつも手作りだったそうです。
ご主人が生きている頃は昼間仕事を手伝って、夜、家事が一通り終わったあとにケーキを作ったりすることが多かった、と話していました。
美味しいご飯やおやつを作ってもらうと、人は愛情を感じやすいのかもしれません。
お金持ちの家でも、お母さんがお弁当やご飯を作らず、お金を渡すだけで育てられると、心の空腹感ができてしまいます。
そして、子どもは自分の存在価値を感じられなくなってしまうのだそうです。
Oさんの母
Oさんを育てたお母さんも料理上手なのかな?
と思っていました。
けれども、料理が下手な人だったそうです。
だから、学生時代は自分でお弁当を作って持って行ったと話していました。
老人になってからも母親は全然料理を作らないので、Oさんは早起きし、ご両親の昼食と夕食を作ってから出社していたそうです。
「母のためではなく、父のために作っている。」って。
ご主人
息子さんが中学生のころいじめにあったとき、ご主人がいじめている子と会ってじっくり話したそうです。
その後いじめはなくなったらしいのですが、何を話したのかはわからないと言っていました。
まとめ
「産んでくれてありがとう。」
と娘さんたちが自然に言えたのは、頼りになるお父さん、愛情あふれるお母さんのもとで育ったからかもしれません。
自分の学生時代を思い出すと、母は料理が上手いけど好きではないようでした。
フルタイムで働いていた母の夕食は、スーパーで買った惣菜ばかりで、文句は言えませんでしたがうんざりしていた覚えがあります。
主婦(主夫)は料理を毎日しなければなりません。
私や私の母のように料理が好きではない人には大変なことです。
私や私の母のように料理が好きではない人には大変なことです。
でも嫌々やっていたら、その気持ちは食べる人に伝わります。
気をつけなければいけないなぁと思いました。
気をつけなければいけないなぁと思いました。
Oさんの娘さんたちは、心を込めて作られた料理を食べることによって、生まれてよかったと感じたのかもしれません。
子どもに、生きていていいんだ、という安心感を与えるのには、愛情を込めたごはんを作ることも大事なことのひとつなのかもしれないですね。
娘さんが結婚し妊娠中の悪阻時には、手作り冷凍食品を作り送ってあげていました。
休日はずっとその作業をしていたと少し疲れた顔で、でも嬉しそうに話していたのを時々思い出します。
見習いたいけど、そう簡単にはできない難しいことだと思います。
娘さんが結婚し妊娠中の悪阻時には、手作り冷凍食品を作り送ってあげていました。
休日はずっとその作業をしていたと少し疲れた顔で、でも嬉しそうに話していたのを時々思い出します。
見習いたいけど、そう簡単にはできない難しいことだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿