先日、エアコンのフィルター掃除で外に出た時、隣のKさんが丁度外に出てきました。
買い物に行くところだったようですがちょっと立ち話。
少し前の強風で屋根の一部が剥がれてしまったそうです。
Kさんちとうちは約20年前に同じ住宅メーカーで家を建てています。
数年前にKさんちは外壁と屋根のメンテナンスをしたばかりなのにそんなことになって、ショックを受けていました。
うちは一度もメンテナンスをしていないからもっとマズイのでは⁈
それで「家は建てた後もお金がかかる」という話で盛り上がりました。
ようやく教育費がかからなくなるけど屋根と外壁補修でまたお金が飛んでいく・・・
と嘆いたら「そう言えば、○○ちゃん(娘)就職は決まった?」と聞かれました。
内定を貰っていると思って聞いてきたのでしょう。
まぁ、この時期、殆どの人が決まっているからそう思うのも仕方ないですが…
就活に失敗した事と夢に向かい始めている話をしました。
そうそう、Kさんは夫と同じ干支でひと回り年上。
そんな失敗談もいい感じに受け入れてくれるタイプです。
それを話したらKさんが
「実はうちの娘、○○会社(大企業)を退職したのよ…」
と話し始めました。
娘さんは数回転職して東京の大企業に再就職してから結婚。
今は2歳の子の子育て中です。
大企業なので子育て制度はしっかりしているけど大変で、時々Kさんがヘルプで東京に行っていました。
スポーツ万能なパワフルな娘さんですが、さすがに仕事と子育ての両立は体力、根性だけでは難しい。
会社は「いい」と言ってくれても、仕事内容や職場のメンバーによっては子どもが急病でも休みにくい。
それで止むを得ず退職したと聞きました。
私の知っている正社員の仕事と子育てを両立できていたお母さん達は、自分の親か旦那さんの親の助けがあった人ばかり。
それでも大変そうだったとKさんに話したら、Kさんの知り合いもそうだったそうです。
中には親の手伝いなしで両立できてるという器用な親もいましたが、よく見ると実は子どもにしわ寄せがいっていて親は気付いていないだけってところもあったから子育ては本当に難しい。
自分の子どもの時がそうでしたからね・・・
母は正社員ではなかったけどフルタイム勤務で仕事大好き。
私も母が仕事で家にいない方が自由で好きでしたが…
困ったことや悩み事があっても「親に相談すればいい」と思いもしなかったのは事実。
親子の信頼関係ができていなかったのです。
母の方も、私や妹が本当はどんな人間か分からず信頼できなかったようでした。
だから部活や進路に口出ししてきたのだと思います。
自分は「母と同じような子育ては絶対しない」と決めていました。
それが良いか悪いかは別ですが一種の反抗。
母に「私は両立できていたのに何であなたはできないの?」と言われたことがあったけど「あなたはそれでできていたと思っていたんだ⁈」と言いかけて飲み込みました。
そんな訳でKさんの娘さんが大企業の正社員の仕事を辞めてしまったのは勿体ないけど仕方ない、と思いながら聞いていました。
子どもがもう少し大きくなればまたフルタイムで働けるでしょう。
長く話していたらお昼になってしまい、Kさんは買い物、私は掃除の続きをしたのでした。